母乳で育児を考える時に

母乳は、赤ちゃんが発育するための栄養がバランスよく含まれている上に、ミルクにはない母乳の免疫成分が、病原体から赤ちゃんを守ってくれると言われています。しかも、ママの産後の回復が早くなるといったメリットもあります。そのため、母乳での育児を考えているママも多いようですね。そんな母乳育児を始める時に気をつけたいことを、お話していきます。

赤ちゃんに与える母乳のこと

母乳を与える回数と期間

一般的に、新生児の場合は3時間おきに授乳をしましょうと言われています。ただし、赤ちゃんの成長と共に1度に飲める量が増えていくため、間隔もあいていきます。

また、いつまで与えるのかですが、一般的には、1歳~1歳5か月くらいの間に卒乳するママが多いようです。

ちょうどいい母乳の量

母乳は、ミルクと違って赤ちゃんが何ml飲んだのか計る事が出来ません。そのため、赤ちゃんが十分な量を飲んだのか、飲み過ぎではないのか、などはママにもわかりません。でも、赤ちゃんがほしがるときにほしがるだけ飲ませて良いとされています。

母乳飲みすぎのサインは、母乳をよく吐き戻すが、体重は増えている。1日に50g以上体重が増えている。などのような場合です。反対に、母乳が足りていないサインは、体重が増加しない。おしっこの量が少ない。元気がなく機嫌が悪い。などです。

母乳育児のためにママが出来ること

母乳に必要な食べ物とNGの食べ物

栄養バランスが整った食事と水分をしっかりとることはもちろん、鉄分やビタミンC、葉酸が不足しないように意識することも大切です。一方、授乳期間中は、アルコールは避けましょう。他にも、インスタント食品や、カフェインが多く含まれる紅茶やコーヒー・チョコレートを多く摂ることも避けた方が良いでしょう。授乳前にカフェインを摂取してしまうと、赤ちゃんがなかなか寝つかなくなることもあるそうです。

母乳の冷凍・冷蔵保存

母乳は、冷凍や冷蔵保存が可能です。仕事復帰したけど、できるだけ母乳を与えたいと考えるママには、母乳を冷凍・冷蔵しておくのがお勧めです。自宅に母乳があれば、ママ以外の人が赤ちゃんに母乳を与えることが可能になります。

母乳育児でのトラブル

授乳時の痛み

母乳を与える回数が増えるにつれ、ママが乳首の痛みを感じることがあります。痛みが強い場合や、授乳が難しいときには、専門家に診てもらいましょう。ひどくなると激しい痛みや発熱を伴う乳腺炎を起こしてしまうこともあります。

ママが疲れて授乳がつらい

昼夜のない赤ちゃんの授乳を行うママは、疲労困ぱいしてしまいます。そんなときは、授乳後の赤ちゃんのお世話は家族にお願いしましょう。一日のうち数回、搾乳しておいた母乳を家族が飲ませるという方法もあります。

まとめ

母乳育児にはメリットがいっぱいありますが、心配ごとやトラブルに直面したりすることもあるでしょう。家族の助けをかりたり、母乳外来などで専門家に相談したりして、授乳回数が増えていく内に、ママ自身が楽になるコツを見つけ、母乳育児に慣れていくことでしょう。